普通よりちょっといい感じで生きていけたらな

社畜も起業も違うんじゃないの?って視点で働き方を考えているつもりのブログ

宇宙とか深海で使われる自社製品をアピールする企業はイマイチ説

採用サイト等を見ていると「衛星に採用されました!」「潜水艦に採用されました!」というアピールをしている企業がある 。確かに極限状況下で確実に動くというその品質は、実際なくてはならないのだと思う、その状況下においては。

 

だが大きな市場が存在している場所というのは極限状況ではない。空気もあるし、圧壊するような水圧もない。そして特に近年言えることだが、ボリュームゾーンな市場においては極限品質よりも、そこそこ品質がそこそこの価格で手に入る事の方が好まれる。

 

極限状況下に自社製品が使われてる事をアピールしている会社は「自分達の製品、オーバースペックっす!」と言っているに等しいのではないかと思う。繰り返すが必要なものであるし、その品質は誇るべきものでもある。ただ市場規模において、衛星や潜水艦が世界で何個あり、そこにいくつ搭載されるかを考えた時、そのアピールは何に対する意味を持つのかよくわからない。技術力が必ずしも利益に繋がるわけではないからだ。

 

自己の観測範囲でしかないが、この手の企業は品質や技術力を誇るあまり、新興国での販売・中韓台との最大パイの取り合いに極めて弱いという特徴がある。技術にかけるほどの情熱を経営に注いでいないのだろう。多分うちの製品はハイエンド向けだからとか言ってる。そんな間にも追い上げやゲームチェンジは起きている。悲しい未来だ。